2022年。「EV元年」と呼ばれたこの年は、多くのメーカーから電気自動車（EV）が発売され、過去最高にEVが普及した年でありました。多くの皆さんは、EVは二酸化炭素を排出しないので、エコな乗り物である、地球にやさしい乗り物であるという印象を持っているはず。ですが一方で、EV車を作るために必要なレアアース、レアメタルなどの産出には、多量の廃棄物が生まれ、見えないところで環境汚染があるという一面も。地球にとって本当にやさしいモノの追求というのは、非常に複雑な事情がからみあっていることが分かります。
このような課題を屋根というテーマに置き換えて、地球にやさしい屋根材について考えてみたいと思います。
屋根の材質による地球への影響
まずは、地球環境への配慮を語る上でかかせない、３Ｒという言葉について振り返ります。
◎リデュース（Reduce）
製品を作る際に使う資源の量を少なくすること、廃棄物の発生を少なくすること。
◎リユース（Reuse）
使用済み製品や、その部品などを繰り返し使用すること。
◎リサイクル（Recycle）
廃棄物などを原材料やエネルギー源として有効利用すること。
リデュースは、屋根材を製造する段階で工夫することで、消費者の我々がどうにかできる問題ではありませんね。リユースは、リフォームの際に古い屋根材を再利用するということになりますが、日本瓦であればリユースが可能かもしれませんが、その他のカラーベスト、金属屋根などはリフォームの特性上、リユースが難しいでしょう。やはり、リサイクル性能が高い屋根材が、地球にやさしい材料と言えそうです。
建築現場で排出される廃棄物のうち、屋根に関する廃棄物はなんと！全体の30％にものぼるようです。屋根材をはじめルーフィング、野地板、断熱材など、屋根の形状が複雑になるほど、半端な部分を切り捨てたりと、ロスも発生しやすくなります。屋根材が地球に与える影響はかなり大きいと言えるでしょう。
瓦の産業廃棄物処理場
このようにリサイクルという面でいえば、日本瓦は道路の下地材である砕石などにリサイクルされる場合もありますが、ほとんどの場合は地中に埋める廃棄方法です。カラーベストなどのセメント系屋根材も瓦と同様。やはり、ガルバリウム鋼板屋根などの金属屋根が、100％リサイクルできる地球環境にやさしい屋根材となります。
地球環境に悪い断熱材、優れた遮熱材。
屋根材が与えるものよりも、はるかに影響が大きいのが断熱材や遮熱材。
屋根材は素材によって日々の環境負荷、いわゆる熱負荷や光熱費といったランニングコストに大きな差は生じませんが、断熱材や遮熱材は、効果によってランニングコストにかなりの差が生まれ、さらに廃棄時の環境負荷も違いが大きくなります。
断熱材とは、グラスウールやロックウールなどの鉱物系、発砲ウレタンなどの石油系が主な原料である、住宅の屋根裏や外壁の中でよく使われる品物です。熱の伝達を遅らせることで、室内環境を良くしようというものですが、その効果は遮熱材に比べるとはるかに小さなものです。効果が小さいということは、外気温の影響を受けやすく冷暖房にかかるコストが高いということ。また、廃棄に関してはリサイクルできないものなので、産業廃棄物として埋め立て処分となり、環境負荷の大きい材料となります。
リフレクティックス遮熱材
一方、遮熱材は、原料が高純度のアルミニウム箔のため、リサイクルはもちろん、半永久的な効果が持続されるため、通常はリユースして長く使い続けられる優れものです。また、遮熱材はちゃんとしたホンモノの性能を持つ材料と、確かな効果を発揮する工法で施工されたものなら、室外のありとあらゆる熱（暑さ、寒さ）をはね返すため、断熱材とは比較にならないほどの省エネ率を発揮します。
まさに、これからの地球環境を語る上では、必要不可欠の選択肢となってくるのが、この「遮熱材」なのです。
３２６リフォーム、改めて株式会社実広板金は、アメリカ、そして日本でトップクラスの性能を誇るホンモノの遮熱材「リフレクティックス」の、関西では数少ない認定施工店です。地球環境のために代償を払うという善意は、必ず自らの従業員や労働環境に恩恵を受けることになるはずです！
以上、地球にやさしい屋根リフォームについてでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。屋根、外壁をはじめとしてお住まいについてお困りのお客様は、何でもお気軽にご相談いただければと思います！
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