こんにちは!もうすぐ9月に入ろうとしていますが、まだまだ猛暑日が続く8月下旬。どれだけ高機能で遮熱度の高いお家であっても、エアコンなしでは過ごせない日々が続いています。今回は、真夏の日差しが屋根に与える影響と、屋根職人の作業環境についてお話させていただきます。
屋根の表面温度は一体どれくらい?
よく真夏になると、道路のアスファルトの表面温度がニュースなどでとりあげられ、大人と子供では身長の差から体感温度がちがうといった話題にもなります。ベビーカーはできるだけ地上から座面が高いのを選んだほうが良いなどもよく聞きます。
ちなみに、アスファルトの真夏の表面温度は、だいたい50度以上になると言われていますね。
屋根やアスファルトが高温になる原因は、以下のようなものが挙げられます。
- 気温による。真夏の気温が高いほど、屋根やアスファルトの表面温度も上昇します。気温の上昇によって、地表からの放射熱が屋根やアスファルトに吸収されます。
- 日射量による。太陽の直射光線が屋根やアスファルトに当たることで、表面温度が上昇します。日射量が多いほど、屋根やアスファルトは熱を吸収しやすくなります。
- 熱伝導率と反射率による。 屋根やアスファルトの色や材質、表面の特性によって、太陽光の反射や吸収が異なります。黒いアスファルトをはじめ、暗いカラーの屋根は太陽光を吸収しやすく、より高い表面温度が生じる傾向があります。
- 風速による。風がある程度吹いていると、屋根やアスファルトの熱を放散させる効果があり、表面温度の上昇を抑えることがあります。逆に風がない場合、熱が蓄積されやすくなります。
以上のような条件を、特に屋根は受け入れやすい環境にあります。
その結果として、真夏の屋根の表面温度は平均75度から80度と言われており、最高で80度以上に達したという記録もあります。アスファルトの表面温度をはるかに超える温度となっていて、まさに太陽光を熱源とする「天然のフライパン」です。
(イメージ)太陽熱によってフライパンのように熱くなる鋼板屋根
屋根材にはガルバリウム鋼板やトタン、スレート、瓦など、さまざまな材質がありますが、その種類による大きな温度差はありません。どの屋根材も夏はあつく、冬は冷たい表面温度ということですね。ただし、下地の構造や屋根材に張り付けられる断熱材の機能などによって、建物内部の室温に与える影響は大小あることになります。
真夏は仕事にならない?屋根職人にとって辛いシーズン
先ほど申し述べました通り、真夏の屋根の表面温度は非常に高温になっています。
建設現場ではたらく作業員にとっては「熱中症」とのたたかいで、国内でも毎年、年間で400人~1,000人を超す死傷者数が出てしまっております。その対策として、こまめな水分補給や休憩、服装などの見直しがされておりますが、近年では「水中毒」という言葉も出てくるくらい、適切な熱中症対策はむずかしいものです。
これに加えて屋根の上はさらに過酷な作業環境であり、真夏は1時間連続で作業するのが厳しい状況です。1時間に1回は地上へ降りてきて、水分補給や休憩をしながらでないと職人の身体がもちません。
そういうところから、真夏は作業効率が落ち、施工スピードも若干遅くなってしまうということも、職人は考慮せざるを得ません。施工する時期によっては、こうした真夏の作業ロスが見積もり金額にも反映されているかもわかりませんが、職人の命を守るためという所でご理解いただければ幸いです。
(イメージ)熱中症は夜間になって体調が悪くなるケースも多い
ミツルリフォームでは、職人の安全確保を第一において工事計画や現場判断をします。いくらスピードが速くて品質の高い仕事をしたとしても、職人が熱中症で倒れてしまっては本末転倒、お客様にとっても良い気持ちにはなりません。無事に工事を完了するのが当たり前ですが、そのためにキッチリとした安全対策や危機判断をもって今後も屋根工事を進めてまいります。
屋根、外壁をはじめとしてお住まいについてお困りのお客様は、何でもお気軽にご相談いただければと思います!
本日もブログをお読みいただき、ありがとうございました!このブログでは、皆さんに屋根リフォームに興味を持っていただけるような内容を発信しています。今後もぜひチェックをよろしくお願いします!
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