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【屋根職人があばく】屋根塗装をオススメできない理由とは!?

近年、全国的に「塗装業者」「ペイント会社」がひしめき合い、数多くの企業が軒を連ねるようになりました。いま、なぜ塗装工事が売れるのか、塗装業者が多くなったのか、その理由についての見解と、屋根リフォームは塗装が本当にベストなのか?そのあたりを屋根職人の視点から考えてみたいと思います。

人気の塗装塗装には落とし穴がある!

大切なおうちを守る上で、屋根のリフォームは誰もが検討することですが、一方で金額的に安く抑えたいというのも事実です。屋根は「雨風をしのぐ」のが最も大切な役割であり、十分な性能が求められて当たり前ですが、その機能を保つためのリフォームを塗装で済ませてしまうのはベストバイであるのか、いささか疑問になることを挙げてみましょう。

塗装では、劣化した屋根材の修復にはつながらない

屋根材は半永久的な耐久力はありません。日々、太陽熱や紫外線などによる静かな影響、雨や風などによる外的要因などにさらされ、経年劣化していくものです。その経年劣化を遅らせる手段として、塗装によるコーティングは効果を発揮しますが、そもそも劣化してしまった屋根材の根本的な改善にはなっていません。よって、今までは耐えれた風圧でも耐えられずに割れてしまったり、屋根材やコーキング部分などの亀裂からの雨漏りなど、建物にダメージを与えるようなトラブルも、塗装だけでは防ぐことができません。

また、屋根に求められる「防水機能」は、皆さんの目に入る表面の屋根材だけで保っているわけではありません。むしろ、屋根材よりも大切といっても過言ではない「ルーフィング」、つまり屋根の下地材である防水シートによって、建物内部への雨を防いでいますが、このルーフィングの経年劣化に対しては、もはや塗装で太刀打ちできるものではありません!

屋根に詳しくない業者が施工するかもしれない懸念

我々のような屋根職人、正しくは「板金職人」というカテゴリは、仕事をするうえで最も大切にしているのは「雨を漏らさないこと」です。もちろん、仕上がりの美しさや施工スピードなど、他にも職人として当たり前の品質は追求しますが、雨が漏ってしまっては本末転倒です。

一方で、塗装業者はどうでしょうか。仕上がりの美しさを最上級のポテンシャルとして考える職人は多くても、決してすべての職人が「雨を漏らさないこと」に焦点をおいているとは考えにくいです。屋根にそこまで詳しくない職人が屋根に上がって、みすみす雨漏りの危険性を見過ごすことはよくあることです。

屋根工事は高い技術力が求められる参入困難な業種である

塗装業には塗装業のノウハウや蓄積された技術がありますが、比較的誰でも参入しやすい業種であり、近年では希少性が低くなっているカテゴリであります。

一方で屋根・板金業は、前述の「雨を漏らさない」ための高い技術力が求められ、年々職人は減少傾向にある希少性の高いカテゴリです。それなりの修業を積まないと一人前の職人にはなれない、厳しく参入しにくい業種なのです。

それだけに、屋根リフォームの品質は塗装業とは比較になりません。価格の安さだけで塗装リフォームを選択するのは、長期的な目線で考えると良くない可能性があります。

中には塗装ができない屋根材もある

そもそも、屋根塗装ができない、あるいは向いていない屋根材も多くありますが、しっかりとした診断をしなければ気づかなかったり、誤って塗装されてしまう可能性もあります。

下記にあてはまる場合、塗装が最適ではない可能性があります。

  • 西暦 2000 年前後に製造された「ノンアスベスト切替時期の屋根材」が使用されている場合
  • 劣化の進行により塗装中に割れる恐れがある場合
  • 屋根から雨漏りが発生している場合

なかには、塗装ができない屋根材もあります!

以下の一例に掲載されている屋根材は、塗装リフォームが最適ではありません。

ニチハ パミール

ケイミュー コロニアルNEO

ケイミュー アーバニーグラッサ

積水 セキスイかわらU

塗装か、本格的な屋根工事か、最適な選択とは!?

塗装リフォームが人気故の施工不良問題も・・・

塗装業者が多く立ち上がってきたことにより、問題を耳にすることも多くなりました。

  • 【不適切な施工による劣化】
    屋根塗装をする際に、適切な下地処理や塗料の選定、塗り方が必要です。これらが不十分だった場合、塗料が剥がれたり、浮いたりすることがあります。また、雨漏りやカビなどの問題が発生することもあります。
  • 【塗料の選定ミスによる劣化】
    屋根にはUVに強い塗料が必要です。適切な塗料を選ばなかった場合、塗膜が劣化し、塗装効果が失われることがあります。
  • 【塗料の老化による劣化】
    塗料には耐候性がありますが、時間が経過すると劣化します。塗料が劣化すると、色あせや剥がれ、浮きなどが発生します。

以上のような理由により、不適切な屋根塗装は長期的には費用がかかるだけでなく、屋根の寿命を短くしてしまう可能性もあります。

ライフサイクルと耐用年数から考える

やはり、10年~20年という中長期的なライフサイクルで考えれば、複数回にわたって屋根塗装をおこなうよりも、屋根リフォームの方がコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

また、複数回屋根塗装を行う場合、毎回の足場を組み立てるための費用や人件費が多くかかってしまいます。屋根リフォームであれば一度の工事で済ませることができるので、費用を抑えることができるでしょう。

本日もブログをお読みいただき、ありがとうございました!このブログでは、皆さんに屋根リフォームに興味を持っていただけるような内容を発信しています。今後もぜひチェックをよろしくお願いします!

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