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【防水工法その②】塩ビシート防水

今回もその①に引き続き、一般住宅のベランダや、RC造(鉄筋コンクリート造)建造物の屋上には欠かす事のできない防水工事についてです。屋根や板金工事にくらべて非常にセンシティブな性質をもつ「防水工事」。その中でも一般的なシート防水について考えます。

コンクリートの雨漏りを防ぐ「防水工事」

まずはおさらいですが、防水工事とは主にコンクリートでできた建物の屋上や屋根、ベランダ、バルコニーなど雨にさらされる場所を水から守る工事のことです。「え?コンクリートって水を通しちゃうの?」って思われる方も少なからずおられますが、そうなんです、何もしなければ水がしみこみ、ひび割れが発生し、最終的には水の通り道が開いてしまうのです。そうした危険性を防ぎ雨風から守ることで、建物の耐久性を長く保持することを目的としています。
防水工事にはさまざまな材料や工法がありますが、特に改修工事をする際には現在の防水の状況や、周辺の環境、工事の日程などの要件を踏まえて適切な工法を選ぶ必要があります。

ロングな耐久性!「塩ビシート防水」

それでは、数ある防水工法のひとつ「塩ビシート防水」についてです。

塩ビとは、おなじみかもしれませんが、塩化ビニル樹脂の略称で、建築で言えば水道のパイプなどによく使用されているプラスチックの一種です。これまでのシート防水は、ゴムを使用されてきましたが、ゴムは塩ビに比べて安価である反面、破れやすいなど耐久性に劣る欠点がありました。

塩ビシート防水の耐用年数は、10年〜20年程度と言われており、比較的長い耐久性を発揮しますので、やりかえ工事が頻繁にできないようなビルやマンションの屋上に施工されることが多いです。

簡単に言えば、塩ビシートというロール状のシートを転がすだけなのですが、建物との固定方法が大きく分けて2つあります。1つは「密着工法」で、接着剤などで固定するため、風圧などには強いです。もう1つは「機械固定方法」といって、機械といっても金属製のディスク状のもので上から押さえるもので、建物と密着しない分、地震などの動きで破れないこと、また建物自体の下地調整が最低限ですむため、リフォームではこちらの方法が採用されることが多いです。

塩ビシート防水を敷きならべる様子

塩ビシート防水は、前回ご紹介した「ウレタン防水」に比べると、施工時に乾燥させる手間がいらない、工期が短い、耐久性に優れるなどのメリットがある反面、費用が高い、シートの継ぎ目からの雨漏りが可能性ゼロではない、複雑な形状の場所には向かないといったデメリットも存在します。建物の形状に応じて、リフォーム会社によって最適な判断をするため、一長一短となっています。

なお、リフォームの目安としては、

  • 前回のリフォームから年数が経過している(15~20年)
  • 穴ややぶれなどの損傷個所がある(部分補修は可能)

上記に一つでもあてはまるものがあれば、雨漏りがおこる前にご相談ください!

最後までお読みいただきありがとうございました。屋根、外壁をはじめとしてお住まいについてお困りのお客様は、何でもお気軽にご相談いただければと思います!

本日もブログをお読みいただき、ありがとうございました!このブログでは、皆さんに屋根リフォームに興味を持っていただけるような内容を発信しています。今後もぜひチェックをよろしくお願いします!

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