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【屋根用語シリーズ】野地板について②

前回は、野地板のおおまかな役割と、代表的な種類を3つ(杉板、構造用合板、センチュリーボード)についてご紹介しました。続いて、野地板の耐用年数やメンテナンスついてにご紹介したいと思います。

野地板は、上に載る屋根材を固定するための屋根にとって重要な役割を果たしている部分ですが、ほとんどの住宅では木材が使用されているため、その寿命は永久的ではないことに注意し、メンテナンスすることが重要です!

前回のブログ【屋根用語シリーズ】野地板について①はこちら

野地板の耐用年数

結論から言いまして、野地板の寿命は種類を問わず、何年と申す事はできません!

前回のブログでも、杉板(バラ板ともいう)は昔から日本の建築での使用実績が豊富で、実際に築100年以上の家屋の解体工事や改修工事を何度か行った際にも、杉板の野地板がしっかりとその強度を保っていた事例は少なくないというほどの長寿であることは事実です。

野地板の寿命を決める要素は、

  • 屋根材が雨漏りするかどうか
  • ルーフィングから雨漏りするかどうか
  • 野地板をとりまく通気性、湿気などの環境

これらが非常に大きな決め手となってきます。要するに、雨漏りせず常に乾燥した状態ならば、どんな種類の野地板でも材料自体の期待耐用年数以上の寿命を維持することが可能になるかもしれません。

構造用合板の野地板

現在の一般的な住宅のほとんどは、厚み12ミリの構造用合板が使用されています。合板とは、原木を薄く剥いだものをボンドで貼り合わせ、ものすごい圧力でプレスした加工材料です。

この「ボンドで貼り合わせている」というところがポイントであり弱点でもあります。時間の経過とともにボンドの効き目が弱くなってくるのですが、これを加速させるのが「湿気」であったり「振動」であったりします。

皆さんのお宅で合板の劣化を最も感じやすいのは「床板」です。フローリングや畳など、すべての床にも合板が使われていますが、床下からの湿気や人が歩く振動によって、だんだんとボンドの効き目が弱ってきて、合板がまさに「ぶよぶよ」状態になってきて、そうなってくると張替えが必要になります。

屋根の野地板は、屋内の床板以上に過酷な環境で生きています。太陽による熱、寒暖差、湿気はもちろんのこと、そこへ「雨漏り」がもし起きていれば、加速度的に野地板は劣化してしまいます。

屋根業者の施工品質によっては、屋根材とルーフィングの間での雨漏りが発生している可能性もありますし、最悪はルーフィングと野地板の間が水の通り道になっているかも・・・しかし、普段生活していて天井まで雨水が到達しなければ「雨漏り」とは認識されず、野地板が劣化している自覚症状もないのが現実です。

野地板のメンテナンス

それでは、野地板がどれだけ傷んでいるか確認する方法は何でしょうか?

野地板は、天井板をはずすことで直接目視できるお宅がほとんどでしょう。目で見て、手でさわって、ちょっとでも湿っていると確認できたら、それは屋根材やルーフィングを通過して雨漏りが浸入していたり、屋根付近の通気性が悪く、野地板が劣化の一途をたどっている可能性があります。

雨漏りと天井裏(コンクリート構造の場合)

野地板が劣化してしまっては、野地板に直接固定されている屋根材の吹き飛ぶリスクが急激にたかまりますので、屋根の葺き替え、その際の野地板増し貼りというメンテナンス一択となります。

皆さんの中でも、築年数が経っている方、前回の屋根メンテナンスから時間が経過している方は、ぜひとも屋根専門業者に診断してもらい、事が重大になる前にメンテナンスすることをオススメします。

以上、野地板の耐用年数とメンテナンスについてでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。屋根、外壁をはじめとしてお住まいについてお困りのお客様は、何でもお気軽にご相談いただければと思います!

本日もブログをお読みいただき、ありがとうございました!このブログでは、皆さんに屋根リフォームに興味を持っていただけるような内容を発信しています。今後もぜひチェックをよろしくお願いします!

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