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【屋根防水の命】アスファルトのはなし

皆さんのお家の屋根はどんな種類の屋根ですか?瓦、カラーベスト、金属屋根と、現在はさまざまな種類の屋根ラインナップがあり、その大きな役割は「雨水の浸入を防ぐこと」であり、雨漏りがなくて当たり前というように、自然とその性能を100パーセント期待して毎日を過ごしているわけです。

しかし実は、外からながめて見える表面の屋根材がすべての雨水をブロックしているかと言えば、そうとも言い切れないのです。そのヒミツは、屋根材の下に敷かれている防水シート、建築用語ではルーフィングとも言いますが、最終的に雨水を防いでくれている素材が「アスファルト」なのです!

「え?アスファルトが?」と疑問に思った方もいるかもしれません。アスファルトと聞くと、道路に舗装されている黒い硬いものを思い浮かべるからでしょう。そのアスファルトが形を変えてルーフィングとなり、いまやどのお家の屋根にも敷きならべられています。

今回は、そんな防水材料として使われている一面をもつ「アスファルト」についてのお話です。

そもそもアスファルトとは?

日本で一般的に言われているアスファルトとは「石油アスファルト」のことで、原料は石油です。石油を蒸留といって高温にして、そこからガソリン、軽油などの動力燃料や火力発電の燃料、航空機の燃料などさまざまな油に形が変わっていくのですが、それらを蒸留していった過程で最後に残るのが、重たいアスファルトになります。ちなみに、原油から精製されるものの比率はだいたい以下のようになるそうです。

  • ガソリン 約31%
  • 軽油 約24%
  • ナフサ 約10%
  • ジェット燃料油 約9%
  • 灯油 約9%
  • A 重油 約7%
  • B.C 重油 約10%

アスファルトは原油のうちどれくらい取れるかというと、約1~4%とのことです。そのアスファルトのうち、約8~9割は道路舗装に使われ、約1割はルーフィングやアスファルト防水などの防水材料に活用されているそうです。他にも、建築杭、自動車制振材、海底ケーブル保護材など、様々な用途で使用されています。

【引用】出光興産株式会社「アスファルトとは?」

ルーフィングとは?

ルーフィングとは、屋根材の下地として野地板に貼り付けられる防水シートのことです。屋根を上から見ていくと、一般的な順番としては「屋根材(瓦)」→「ルーフィング」→「野地板(合板や貫板などの木の板)」→「垂木」というようになっています。

ルーフィングは決して飾りや予備ではなく、水を完全にシャットアウトできる唯一の防水手段です。屋根材もほとんど水を通しませんが、強風時や豪雨時などはどうしてもわずかなスキマから水が浸入してしまいますし、結露や湿気なども加わって完全な防水ができませんが、そのわずかな水も通さないのがルーフィングであり、表面には見えませんが非常に重要な役割を果たしています。

ちなみにですが、アスファルトはそのものが防水性が高く、油のかたまりなので水を通さずはじく正接があり、古来ピラミッドでも使用された形跡がある、非常に歴史の古い防水材料なんですよ!

そのルーフィングにも色々な種類がありますが、現在主流で使われているのが「改質アスファルトルーフィング」と呼ばれるもので、合成繊維不織布にアスファルトなどを染み込ませた非常に施工性や防水性に富んだシートが使われています。

屋根材を張る前にルーフィングを貼り付けた状況

我々が当たり前のように雨漏りのない家で過ごせているのも、アスファルトのおかげだと言う事が分かりました。しかし、アスファルトも永久的に効果が持続するものではありませんので、耐用年数などを参考に、ぜひリフォームや改修工事のタイミングをご検討いただければ、さらに長く安心した生活をすごすことができると思います。

本日もブログをお読みいただき、ありがとうございました!当ブログでは、皆さんに屋根リフォームに興味を持っていただけるような内容を発信していきます。今後もぜひチェックをよろしくお願いします!

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