こんにちは!屋根に求められる性能は言うまでもなく、雨を漏らさないことです。屋根職人の技術にもよりますが、基本的には数ある屋根材ラインナップの中で、どの屋根材を選んでも屋根としての性能を十分に発揮できるはずです。そこで、各メーカーが差別化をはかるために「遮音性」や「デザイン性」などを競っているわけですが、今回はその中でも「意匠性」に重点を置いて、屋根業界の中でも一風変わった屋根材をご紹介いたします。
屋根形状の常識を覆す屋根材
屋根の形状は昔から「切妻(きりづま)」「寄棟(よせむね)」「入母屋(いりもや)」など、日本独自のものや世界共通のものまで、それなりに決まった形状の屋根を採用されることが多かったと思います。
しかし、近年は屋根材の技術発展も含めて建築技術の発達により、見た目が斬新な建物も多く見受けられるようになりました。これは、建築の設計士が「こういう建物を建てたい」という計画に、物理的に対応できる商品が存在し、その図面通りに施工できる職人がいればこその産物ということになるでしょう。
今回ご紹介するのは、株式会社ダイムワカイから発売されている「パーフェクトルーフ」という商品で、この屋根材を採用することにより、自由な屋根形状にも雨漏りすることなく対応することができます。
以下の画像は、大阪府の有名な「ホテルロイヤルクラシック大阪難波」です。銅板を用いたパーフェクトルーフの技術で、このような水勾配の複雑な特殊形状の屋根を実現させています。
ちなみに余談ですが、この屋根を施工したのは私たち、株式会社実広板金です!(`・∀・´)エッヘン!!
(引用)株式会社ダイムワカイの施工事例「ホテルロイヤルクラシック大阪難波」
このように、パーフェクトルーフがあれば、例えば球体のような建物も屋根にすることができます。
一体、どのような構造になっていて、なぜ一般的な屋根材ではできないのでしょうか?
独自の屋根固定方法を採用
パーフェクトルーフは、一般的な屋根材のように釘、ビスなどの「点固定」ではなく、屋根裏面の粘着ゴム層で、下葺材のオリジナルシートに面固定する「粘接着工法」を採用しています。そのため、釘やビスなどの固定とは違い、サビや抜け、振動に強く、屋根全面で金属の伸縮等にも追従できるのが細大の特徴です。要するに、鉄板を粘着固定するため、湾曲した場所や複雑な形状にも柔軟に対応できるということですね。
しかし、いくらデザイン性が優れていても、雨漏りしてしまうようではいけません。そこで重要となるのが防水性ですが、こちらもしっかりとクリアしています。
パーフェクトルーフは、いわゆる防水屋根と金属屋根を融合した二重防水構造となっているので安心です。下地の上に防水層を形成し、さらにその上に金属屋根を粘接着で固定するので、防水層を保持しつつ、金属層のジョイントからの漏水にも工夫を凝らした安心の防水構造です。
普通の屋根材の場合だと、いくら屋根材どうしのジョイントにすきまがないといっても、水が遡上する「毛細管現象」という現象には勝てず、緩い勾配だとジョイントから雨漏りが発生するのです。パーフェクトルーフは粘着固定によって防水層を形成しているため、この毛細管現象をもってしても水が浸入せず、最低勾配3.5/100(※屋根材の種類による)という驚異的な数値により、アーチ屋根のような緩い部分が出てしまう屋根も実現するということになります!
(引用)株式会社ダイムワカイの施工事例「DENZAI環境科学館」
ミツルリフォームでは、パーフェクトルーフの施工実績を有しております。特殊な施工のため、屋根職人ならだれでもできるという代物ではありません。意匠性の高い新築物件をはじめ、リフォームにも使用できますので、ご興味のあられる方はぜひ一度ご相談ください!
屋根、外壁をはじめとしてお住まいについてお困りのお客様は、何でもお気軽にご相談いただければと思います!
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