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【日本の伝統】屋根の「うだつ」って何?

こんにちは!皆さんは「うだつ」という言葉を聞いたことがありますか?私は、「うだつが上がらないなあ」と言っている人がいて、その時は意味がよく分かりませんでしたが、よくよく調べてみると、建物、特に屋根・外壁に関係する言葉だったのです!今回は「うだつ」をテーマに考えてみたいと思います。

まず「うだつ」とは建物の部位の名称で、行動を表す言葉ではありません。漢字で書くと、一般的には「卯建」(うだつ)と書き、火事が起きたときにお隣さんへ火が延焼するのを防ぐ壁のことを言います。

主に2階の壁から突き出た漆喰塗りの袖壁のことで、江戸時代以前では本来の「防火壁」としての目的で付けられていたそうですが、だんだんと明治時代になると、家の格式を表す「装飾」という意味合いに変化していきました。裕福な家の象徴として、競って「うだつ」を上げていったそうです。

現在においても「うだつが上がる町並み」として日本各地にあり、昔ながらの和風建築のお宅を見ていると、もしかしたら見つけることが出来るかもしれません。うだつを上げているのは儲かっている人だったとすると、一向に出世できない人のことを指すことわざとして「うだつが上がらない」となった理由がうなずけたような気がします。

↓うだつの上がる町並み

現在の住宅建築においては、昔の和風建築のような複雑な部位がほとんどなく、昔に比べるとシンプルですっきりしたデザインの印象を受けます。これは時代とともに建築材料や加工技術、施工技術などあらゆる面が向上したことの結果であり、先人たちの苦労のたまものと言えるかもしれません。

板金職人のみならず、建築に携わる人口が減少傾向にある現在、先人たちから教わったこと、自分達が学び得たこと、昔の方々の工夫やルーツをしっかり後輩世代へ引き継いていかねばと思っております。

ミツルリフォームでは、最新の技術はもちろん、昔ながらの瓦屋根、漆喰の補修まで、屋根、外壁のことなら何でも承ります!お困りのお客様は、何でもお気軽にご相談いただければと思います!

本日もブログをお読みいただき、ありがとうございました!このブログでは、皆さんに屋根リフォームに興味を持っていただけるような内容を発信しています。今後もぜひチェックをよろしくお願いします!

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