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【美しい仕上がり】一文字葺き

金属屋根といっても色々なデザインの屋根がありますが、板金を使用した屋根の最大のメリットは「自由性・創造性」にあります。切ったり曲げたりの自由が利く板金は、さまざまな意匠の屋根にフィットし、美しい外観に仕上げることが可能です。

今回はそんな金属屋根の中でもとりわけ美しいデザインとされる「一文字葺き(いちもんじぶき)」についてご紹介いたします。

昔から採用されてきた伝統的なデザイン

一文字葺きとは、金属の板を一定の大きさに板裁ち(切断加工すること)し、その四周をつかめるようにハゼ加工した平たい板で、吊子というものを使用して屋根下地に固定する葺き方。屋根のアーチ形状にそって自由に張れることから、葺きあがった外観はやわらかい印象となります。最近は一般的にはガルバリウム鋼板が使用されますが、アーチ形状が大きい場合は銅板の方が向いており、神社仏閣などの屋根には昔から多く利用されています。

神社や仏閣などでよく見かける銅板の「一文字葺き」

なぜ、美しく見えるかというと、「馬目地(うまめじ)」といって、板と板との左右のジョイント部が、縦方向にそろっている状態で、この馬目地によって、整然と並んだ細かい平板が美しい外観を演出しているというわけです。

一文字葺きのメリット・デメリット

最大のメリットは、何といってもそのデザイン性にあります。上品で格式高いデザインを好まれる方は、ぜひ建築板金職人に依頼してみると良いでしょう。

一方で、デメリットとしては、製品加工や施工に手間がかかるというところです。一枚あたりの大きさが小さいため、一気に進まないという感じです。手間がかかるということは、他の屋根材に比べてコストが上がるということと、工期も長くかかってしまいます。

また、一文字葺きは左右のジョイントを馬目地でキレイにそろえるため、とくに両端には使い物にならない端材(はざい・半端な材料)が出てきてしまい、材料ロスが大きいこともデメリットとして挙げられるでしょう。

昔の神社や仏閣などの格式高い屋根は、そうしたデメリットも抑えつつ、整然とした美しい屋根を神さまや仏さまに供えるといった意味合いもあったのかも知れません。現在は銅板を用いての屋根葺きは非常に高額な費用がかかりますが、ガルバリウム鋼板でも銅板とそん色ない美しい仕上がりを実現することが可能となっていますので、ぜひ参考にしていただければと思います!

最後までお読みいただきありがとうございました。屋根、外壁をはじめとしてお住まいについてお困りのお客様は、何でもお気軽にご相談いただければと思います!

本日もブログをお読みいただき、ありがとうございました!このブログでは、皆さんに屋根リフォームに興味を持っていただけるような内容を発信しています。今後もぜひチェックをよろしくお願いします!

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