今回は、屋根リフォームの中でも最も基本的なメンテナンスである、棟板金についてご紹介します。
棟板金とは?
棟板金(むねばんきん)とは、屋根のとがった頂点の部分「棟(むね)」に取り付ける、金属でできた部材のことです。「ウチは金属の屋根じゃないよ?」ってカラーベストのお宅の方は思いますが、ほとんどのカラーベスト屋根にも取り付けられています。
棟板金は、屋根材と屋根材が突き合わされる棟部からの雨水を阻止する、屋根材端部の風によるはがれを防止する、などとても重要な役割を担っています。そんな金属製の棟板金ですが、目にはみえない部分に弱点が存在するのです。
取り付ける下地が「木」か、それ以外か
棟板金を屋根に取り付ける方法のひとつとして、木材を先に打ち付けた上に板金を取り付けて仕上げるやり方が主流です。最近では木材に代わって、プラスチックの既製品やアルミ、ステンレスなどの金属製品も各メーカーから出されていますが、コストを抑えるために依然として新築工事、改修工事では多くの場合、木材を下地にするのが一般的です。
木材は、種類によって違いはあるものの、基本的には年数とともに腐食、やせが進みます。そして、棟板金の下には「貫板(ぬきいた)」という、杉が材料の軽くてやわらかい木材が入っていることが多いため、おおむね10年を超えると強度的に不安要素のある劣化が起きていきます。
腐食してやせた貫板
近畿地方では記憶にあたらしい、平成30年台風21号では、泉南市の電柱がなぎたおされ、関西空港のタンカーが風で流されて連絡橋に衝突したりと、甚大な影響がありましたが、以来「棟板金が飛んでしまった」という問い合わせが急増しています。
実際に台風でこの棟板金が飛んだお宅の共通点は木材の腐食です。
腐食の原因と対策
では、本来雨水にさらされない木下地がどうして腐食してしまったのでしょうか?
木材が腐食した原因は、板金や木材を固定している釘が浮いてしまうためです。
板金部の釘は、熱による金属の伸縮や地震等の揺れにより、時間とともに動いて浮いてきます。
すると、釘周りから雨水が浸入し、木材を腐食させてしまうのです。
現在、大手ハウスメーカーでは新築時からこの釘頭にコーキングを盛り付けるという工事をしますが、2~3mm程度と薄い為、早期に破断してしまう恐れがあります。
弊社では7~9mm程度のコーキングを盛り付ける事としています。若干ポコポコポコとしてしまいますが、防水性の方が大事だと思いますので、やっておいた方がいいです!
新築して間もないと油断されている方も、木材の腐食は10年でかなり進んでいる可能性があります。棟板金をめくってみないと分かりませんが、定期的な点検をおこたらないことをぜひお勧め致します。
私たち326(ミツル)リフォームでは、屋根や外装、お家の外回りに関することはどんなことでも承っております!些細なことでも構いませんので、ぜひお気軽にご相談ください!
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