皆様のお宅は、カラーベストですか?と聞かれても、よく分からない方もいらっしゃいますよね…
「カラーベスト」とは、屋根材の商品名で、非常にコスパが良くて人気の商品、昔から現在に至るまで、多くの住宅の屋根で使われています。
そんなカラーベストですが、年数が経つと当然いたんできて、リフォームが必要になってきます。そこで今回は、「カバー工法」という工事のやり方が人気の理由と、そのメリットなどをご紹介致します。
カラーベストってそもそもどんな屋根材?
カラーベストとは、セメントと繊維を主原料とする「瓦」です。瓦の見た目をしていませんが、瓦に比べて非常に軽いので、建物への負担が少なく耐震性に優れます。
少し専門用語になりますが、屋根材の種類で言うと「化粧スレート」が正式名称で、カラーベスト、コロニアルという名前は化粧スレートの商品名です。スレートとは、大昔でいうと粘板岩を薄板状に剥いだ(スライス加工した)石板のことですが、現代ではセメントに繊維をまぜて成型した板で、よく工場の壁や屋根に張られている灰色のナミナミの物が代表的なスレートです。
カラーベストは、主に住宅屋根に使用されることが多く、また、各メーカーから様々なカラーやデザインのものが出されており、ラインナップが充実しているのも特徴。建物の外観に合わせた選択ができるため、建物の美しさを引き立たせることができます。
カラーベストの歴史としては、もともと耐火性、防音性、断熱性などに優れており、また軽くて安価だったため、1960年代ごろから日本全国で広く普及しました。 昔はアスベストを含んだ商品が一般的でしたが、その健康被害は社会問題となり、2004年にはアスベストを含んだ屋根材の出荷が原則禁止となりました。2004年以前に建てられた住宅のカラーベストには、アスベストが含まれている可能性が大きいのです。
屋根カバー工法ってどんな工法?
既存カラーベストの上にルーフィングを貼る
屋根カバー工法とは、文字どおり、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる(カバーする)方法です。今の屋根に取り付けられた棟板金などの付属品を撤去したのち、古い屋根材の上からルーフィング(防水シート)を張り、その上に新しい屋根材を張っていくというシンプルな工法です。
屋根カバー工法には、以下のようなメリットがあります。
- 廃材の処分コストがないため、工事費用を安く抑えられる。
- 撤去や下地調整をしないため、工期が短縮される。
- 屋根の厚みが増すため、断熱効果や雨音の防音性能などが高まる。
- 野地板や構造材などの下地を傷めることがない。
- アスベストの飛散リスクが低い(長期的には問題の先送りになっているが…)。
一方で、屋根カバー工法のデメリットもご紹介しておきます。
- 屋根が重くなる(耐震性への影響は否めない)。
- カバー工法に使用できる屋根材は限られている(同じカラーベストは張れない)。
- 屋根カバー工法は、一度きり。次の全面リフォームは葺き替え一択。
以上のようなメリット・デメリットから、お客様のご選択によって工法が決まりますが、カラーベスト屋根のリフォームはやはり「カバー工法」が圧倒的な人気を誇っています。
カラーベストにカバー工法をおすすめする理由は?
皆さんが屋根リフォームを検討する上で、もっとも判断基準となるものは何でしょうか?費用、耐久性などさまざまあると思いますが、現実の選択肢として「コストパフォーマンス」を取られるお客様が多いのではないかと思います。
建物にとって一番重要といっても過言ではない「屋根の性能」という観点からすると、長期的な目線では葺き替え工事がベストかもしれません。しかし、屋根リフォームなんて次はいつになるか分からない、とりあえず今回はカバー工法で大丈夫なのでは?という選択でも決して間違いではありません!
なお、カバー工法で新しく張る屋根材は、一般的には「ガルバリウム鋼板屋根」という、カラーベストよりもさらに軽くて丈夫な金属製屋根を採用することが多いです。
当社326リフォームでは、そのガルバリウム鋼板屋根の中でも一番オススメな、アイジー工業株式会社の「スーパーガルテクト」をカバー屋根に採用しています。軽くて丈夫、優秀な断熱材入りでカラーラインナップも充実しています。屋根リフォームをご検討の方、ぜひとも一度ご相談くださいませ!
最後までお読みいただきありがとうございました。屋根、外壁をはじめとしてお住まいについてお困りのお客様は、何でもお気軽にご相談いただければと思います!
本日もブログをお読みいただき、ありがとうございました!このブログでは、皆さんに屋根リフォームに興味を持っていただけるような内容を発信しています。今後もぜひチェックをよろしくお願いします!
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