屋根リフォームは頻繁に行うものでもありませんし、費用も高額になりますので、実際に検討するにあたってベストプラクティスはどのようなものなのか?お客様にとっては慎重にお考えになることかと思います。
一方で、新築や中古物件を購入した際に、10年20年先の屋根リフォームを見据えてお金を積み立てたり計画をするという方が少ないのも現状です。住居に求められる性能として一番大切である「雨風をしのげる」ベストな環境を維持するためにも、屋根リフォームの種類について考えてみたいと思います。
今回のランキングは、弊社が数ある住宅リフォームを手掛けた中での物件数を、ランキング形式でご紹介いたします!
3位:葺き替え工事(瓦全おろし×ガルバリウム鋼板葺き)
まずは、既存の屋根を解体して下地をやりなおし、新しい屋根を葺く「葺き替え」工法のベストプラクティスです。
瓦には、昔ながらの日本建築で用いられているような瓦土と焼瓦の屋根から、現代風の瓦まで多種多様にありますが、その構造上ものすごく屋根が重くなっています。この重量のある瓦屋根を瓦土まですべて撤去し、木下地もやり替えもしくは調整しなおし、新しい屋根材を葺くことで、屋根の防水性能は100パーセント回復するとともに、あたまでっかちだった建物構造自体も改善され耐震性能を大幅にアップさせることができます。
ちなみに葺き替え工事は既存屋根材の処分費用が心配になりますが、アスベストが含まれた昔のカラーベストの処分代に比べれば、瓦の処分代のほうが比較的コストを抑えられることもありますので、見積金額は処分代も注視することをオススメします。
2位:サンドイッチカバー工事(既存たてひら×断熱材×ガルバリウム鋼板葺き)
たてひらとは、平葺きという棟から軒まで一枚の鋼板で葺き流したシンプルな形状の屋根で、屋根材自体の価格が安いうえに、構造上雨が漏れにくいというコストパフォーマンスに優れた屋根材です。一般住宅をはじめ、商業施設など多くの建物で現在も利用されています。
その既存たてひらの上に新しい木下地をほどこし、木下地で生まれるスキマに断熱材を挟み、新しい金属鋼板でカバーをするという断熱効果をねらったカバー工法で、ガルバリウム鋼板はもともと屋根重量が抑えられますので十分な耐震性能も保持することができます。
最近は工場などの大型施設でも、折板の2重葺きなどが主流になってきています。これからの地球温暖化に向けた対策として、断熱材をもちいて少しでも暑さを軽減するというのも屋根リフォームの機能性向上という面ではベストプラクティスとなるでしょう。
なお、弊社では断熱材をあまりオススメしておりません。まだまだ関西での知名度は低いものの、断熱材よりはるかに性能が高い「遮熱材・リフレクティックス」を用いた遮熱工法を提案させていただいています。
1位:シンプルカバー工事(既存カラーベスト×ガルバリウム鋼板葺き)
1位は、何といってもスタンダードな屋根カバー工法です。既存カラーベストの上にルーフィングを直貼りし、新しいガルバリウム鋼板屋根をカバーするという、屋根リフォームの中ではもっとも合理的にして需要の多い工法になります。
新しく葺くガルバリウム鋼板はさまざまな形状や種類を選択できますが、中でも一番人気が高いのが「アイジー工業・スーパーガルテクト」シリーズです。もともとのカラーベスト屋根と大きく外れた屋根形状ではなく、かつ多様なカラーデザインが採用されており、デザイン性にも優れた屋根材であることが、屋根職人にとってもお客様にとっても人気の理由といえます。
以上、屋根リフォームの種類別ランキングになりましたが、当然のことながらお客様の建物形状やその他条件によって、ベストプラクティスは変わってきます。お客様のリフォームイメージを描きつつ、最終的には屋根専門店にくわしくご相談されることをオススメします!
最後までお読みいただきありがとうございました。屋根、外壁をはじめとしてお住まいについてお困りのお客様は、何でもお気軽にご相談いただければと思います!
本日もブログをお読みいただき、ありがとうございました!このブログでは、皆さんに屋根リフォームに興味を持っていただけるような内容を発信しています。今後もぜひチェックをよろしくお願いします!
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