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【カゲで大活躍!】エプロン面戸の役割

今回は、よく工場や倉庫などで使われている金属屋根「折板(せっぱん)」の部材のひとつである「エプロン面戸」の役割をご紹介いたします。普段、実際に見えるところではないエプロン面戸ですが、その役割はとても重要で、影のはたらきで建物を雨漏りから守ってくれているのです。

そもそも面戸とは?

そもそも、面戸(めんと)という言葉もあまり聞きなれませんよね!面戸とは、簡単にいうと隙間をふさぐ板のことで、各所にとりつけられる細かい部材も、屋根材と同種類の金属板を切ったり曲げたり加工して製作されています。

面戸には「水上面戸」「軒先面戸」など、取付けられる場所や果たす役割によって、さまざまな種類や形状のものがあります。

エプロン面戸の役割とは?

皆さんは、雨というと空からまっすぐ降りて来る雨をイメージしますよね?降ってきた雨は屋根材の上に落ちて、そのまま軒先に流れていく、そんな大人しい雨のイメージを思い浮かべるでしょう。

ですが、屋根職人は常に「暴風雨」をイメージして作業をしています。横なぐりに降る雨、屋根の上を流れる水が横向きに走る状況、鉄板ウラを上昇していく水滴・・・と、予期しない水の流れも完全に止める必要があります!

エプロン面戸とは、そのような横向きに吹き付ける雨の勢いを抑えて、外壁や棟の中に水が浸入するのを未然に防ぐ役割があります。この面戸が完全に雨水を止めているわけではなく、最終的に水を止める面戸(水上面戸)との二重構造の一歩手前に取り付けられる、まさにエプロンの役割を果たしています。

(引用)サカタ製作所 重ね式屋根用|88タイプ エプロン面戸

(引用)サカタ製作所 重ね式屋根用|88タイプ 面戸

上の図のように、最終的には大きな金属板「棟板金」で上から覆うため、普段はあまり目にすることがないかもしれませんが、一番雨漏りの危険性がある棟部を守ってくれている、重要なはたらきをしてくれています。

施工上のあれこれ

エプロン面戸は、取付けるだけでは役割を発揮しません。折板の山の形よりも若干小さく作られていて、そのスキマにシーリングをして固定と防水をします。ただし、全面にシーリングするのでなく、下面だけスキマを空けておき、万が一浸入した雨水が逃げてくれるようにしなければなりません。

たまに改修などの現場に行くと、前回の施工業者がすべてシーリングしてしまっているのを見かけますが、本来は両側面のみシーリングして下面は空けておかないと、雨漏りの原因になったり金属折板のサビや腐食の原因になってしまいます。

側面へのシーリングと水抜き孔の設置

また、エプロン面戸などの面戸類は、決まったパターンの部分はメーカーの既成品を取り付けますが、ややこしい納まりの部分や、建物の形状そのものが折板に対してナナメになっている場合などは特殊加工が必要になってきます。

少しマニアックになりますが、折板はナナメにカットするとして、面戸はナナメになると間隔が広くなりますので、エプロン面戸なども既製品よりわずかに幅広サイズのものを自作して取り付けることになります。

オリジナル製品の加工が必要となる

弊社では、ナナメになる角度から断面の大きさを計算し、CADソフトで型の台紙を印刷して、それを元に自社の設備機械を用いて、精度の高いオリジナル加工をしております。こうした一工夫をすることによって、現場で手加工する無駄な工程をはぶいて施工がスピーディとなり、より精度の高い面戸で安心な住環境を作り上げることができます!

最後までお読みいただきありがとうございました。屋根、外壁をはじめとしてお住まいについてお困りのお客様は、何でもお気軽にご相談いただければと思います!

本日もブログをお読みいただき、ありがとうございました!このブログでは、皆さんに屋根リフォームに興味を持っていただけるような内容を発信しています。今後もぜひチェックをよろしくお願いします!

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